MQL4(MT4) OrderSelectの使い方

OrderSelect関数は、MetaTrader 4 (MT4) プラットフォームで特定の注文を選択し、その後の注文情報取得や操作のために使用されるMQL4言語の基本的な関数です。この関数を使うことで、指定された注文に関する詳細情報を取得したり、注文を変更したりするための前準備として注文を選択することができます。

OrderSelect関数の基本形式

bool OrderSelect(
   int       ticket,      // 注文番号またはインデックス
   int       select,      // 選択モード
   int       pool         // 注文プール
);

• ticket: 選択する注文のチケット番号またはリスト内のインデックス。
• select: 選択モード。SELECT_BY_TICKETはチケット番号で注文を選択し、SELECT_BY_POSは注文リストのインデックスで選択します。
• pool: 注文プールを指定します。MODE_TRADESは現在の取引（開いている注文と保留中の注文）を対象とし、MODE_HISTORYは閉じた注文とキャンセルされた注文の履歴を対象とします。

使用例

以下の例では、アカウントの最初の開いている注文を選択し、その基本情報を表示する方法を示します。

void OnStart()
{
    // 最初の開いている注文を選択
    if(OrderSelect(0, SELECT_BY_POS, MODE_TRADES))
    {
        // 選択された注文の情報を表示
        Print("注文選択成功: チケット #", OrderTicket(), ", タイプ: ", OrderType(), ", ロット数: ", OrderLots(), ", オープン価格: ", OrderOpenPrice());
    }
    else
    {
        Print("注文選択失敗。エラー: ", GetLastError());
    }
}

注意点

• エラーハンドリング: OrderSelectが失敗した場合（falseを返す場合）、GetLastError関数を使用してエラーコードを取得し、問題の原因を特定します。
• インデックスとチケット番号の違い: SELECT_BY_POSを使用する場合、インデックスは0から始まり、開いている注文リストの順番に従います。SELECT_BY_TICKETを使用する場合は、具体的な注文チケット番号を指定します。
• 注文プールの選択: MODE_TRADESを使用すると、現在の取引（開いている注文と保留中の注文）のみが対象となります。履歴注文にアクセスするには、MODE_HISTORYを使用します。
• 使用シナリオ: OrderSelectは、注文情報の取得、注文の変更（OrderModify）、注文のクローズ（OrderClose）など、注文に関するさまざまな操作を行う前に必ず必要となります。

OrderSelect関数を適切に使用することで、MT4のプログラミングにおいて特定の注文に対して様々な操作を効率的に実行することが可能になります。これにより、自動取引戦略や注文管理の自動化における柔軟性と精度が向上します。