MQL4(MT4) OrderLotsの使い方

OrderLots関数は、MetaTrader 4 (MT4) プラットフォームで選択された注文のロット数、つまり取引量を取得するために使用されるMQL4言語の関数です。この関数は、特に取引のサイズを分析したり、リスク管理の計算に役立てたりする際に有用です。

OrderLots関数の基本使用法

OrderLots関数は引数を取らず、選択された注文のロット数をdouble型で返します。この関数を使用する前に、OrderSelect関数を使用して対象となる注文を選択する必要があります。

使用例

以下の例では、アカウントの全ての開いている注文を検索し、それぞれの注文のロット数を取得して表示します。

void OnStart()
{
    // 開いている全ての注文を検索
    for(int i = 0; i < OrdersTotal(); i++)
    {
        if(OrderSelect(i, SELECT_BY_POS))
        {
            // 注文のロット数を取得
            double lots = OrderLots();

            // 注文情報とロット数を表示
            Print("注文 #", OrderTicket(), ": ロット数 ", lots);
        }
    }
}

注意点

• 注文の選択: OrderLotsを使用する前に、OrderSelect関数で適切な注文が選択されていることを確認してください。
• 開いている注文と履歴注文: OrderLots関数は、開いている注文だけでなく、履歴注文（MODE_HISTORYを使用して選択された注文）に対しても使用できます。これにより、クローズされた注文の取引量も取得できます。
• エラーハンドリング: OrderSelect関数がfalseを返した場合、つまり注文の選択に失敗した場合は、GetLastError関数を使用してエラーコードを確認し、問題の原因を特定することが重要です。
• リスク管理の重要性: 注文のロット数を把握することは、特にリスク管理の観点から重要です。取引のサイズを適切に管理することで、市場の不確実性に対する露出を調整し、資金管理戦略を実施することが可能になります。

OrderLots関数を使用することで、特定の注文や全ての注文の取引量を正確に把握し、取引戦略やリスク管理計画の調整に役立てることができます。