MQL4(MT4) OrderSwapの使い方

OrderSwap関数は、MetaTrader 4 (MT4) プラットフォームで選択された注文に対して発生したスワップ（金利差調整額）を取得するために使用されるMQL4言語の関数です。スワップは、一晩保持されたポジションに対して付与または徴収される金利差であり、保有するポジションの種類（買いまたは売り）と、その通貨ペアの金利差によって決定されます。

OrderSwap関数の基本使用法

OrderSwap関数は引数を取らず、選択された注文に対して発生したスワップの金額をdouble型で返します。この関数を使用する前に、OrderSelect関数を使用して対象となる注文を選択する必要があります。

使用例

以下の例では、アカウントの全ての開いている注文を検索し、それぞれの注文に対して発生したスワップを取得して表示します。

void OnStart()
{
    // 開いている全ての注文を検索
    for(int i = 0; i < OrdersTotal(); i++)
    {
        if(OrderSelect(i, SELECT_BY_POS))
        {
            // 注文に対して発生したスワップを取得
            double swap = OrderSwap();

            // 注文情報とスワップを表示
            Print("注文 #", OrderTicket(), ": スワップ ", swap);
        }
    }
}

注意点

• 注文の選択: OrderSwapを使用する前に、OrderSelect関数で適切な注文が選択されていることを確認してください。
• スワップの理解: スワップは、異なる国の金利差に基づいて計算されます。ポジションを保有することで、金利が高い通貨を買い、金利が低い通貨を売る場合、スワップが付与されることがあります。逆の場合、スワップが徴収されることがあります。
• エラーハンドリング: OrderSelect関数がfalseを返した場合、つまり注文の選択に失敗した場合は、GetLastError関数を使用してエラーコードを確認し、問題の原因を特定することが重要です。
• 負のスワップの考慮: スワップは正または負のいずれかの値を取ることがあります。スワップが負の場合、それは取引口座からの徴収を意味します。取引戦略を立てる際には、スワップの影響も考慮する必要があります。

OrderSwap関数を使用することで、特定の注文に対して発生したスワップの金額を正確に把握し、取引のコスト分析やリスク管理戦略の評価に役立てることができます。