MQL4(MT4) OrderStopLossの使い方

OrderStopLoss関数は、MetaTrader 4 (MT4) プラットフォームで選択された注文のストップロス(SL)価格を取得するために使用されるMQL4言語の関数です。ストップロスは、取引リスクを管理するための重要なツールであり、特定の価格に到達した場合に自動的にポジションをクローズすることで損失を限定します。

OrderStopLoss関数の基本使用法

OrderStopLoss関数は引数を取らず、選択された注文のストップロス価格をdouble型で返します。この関数を使用する前に、OrderSelect関数を使用して対象となる注文を選択する必要があります。

使用例

以下の例では、アカウントの全ての開いている注文を検索し、それぞれの注文のストップロス価格を取得して表示します。

void OnStart()
{
    // 開いている全ての注文を検索
    for(int i = 0; i < OrdersTotal(); i++)
    {
        if(OrderSelect(i, SELECT_BY_POS))
        {
            // 注文のストップロス価格を取得
            double stopLoss = OrderStopLoss();

            // 注文情報とストップロス価格を表示
            Print("注文 #", OrderTicket(), ": ストップロス価格 ", stopLoss);
        }
    }
}

注意点

• 注文の選択: OrderStopLossを使用する前に、OrderSelect関数で適切な注文が選択されていることを確認してください。
• ストップロスの設定: ストップロスは、注文のオープン時またはその後にOrderModify関数を使用して設定または変更できます。OrderStopLoss関数はこれらの設定を取得するために使用されます。
• エラーハンドリング: OrderSelect関数がfalseを返した場合、つまり注文の選択に失敗した場合は、GetLastError関数を使用してエラーコードを確認し、問題の原因を特定することが重要です。
• 買い注文と売り注文の違い: 買い注文のストップロスは現在の市場価格よりも低く、売り注文のストップロスは市場価格よりも高く設定されます。このため、ストップロスの設定値を確認する際は、注文のタイプを考慮する必要があります。

OrderStopLoss関数を使用することで、特定の注文に設定されたストップロス価格を簡単に把握し、取引リスク管理戦略の評価に役立てることができます。