MQL4(MT4) OrdersHistoryTotalの使い方

OrdersHistoryTotal関数は、MetaTrader 4 (MT4) プラットフォームでユーザーのアカウントに紐づいた完了した（決済されたまたはキャンセルされた）注文の総数を返すMQL4言語の関数です。この関数を使うことで、過去の取引履歴に基づいた分析や統計の取得が可能になります。

OrdersHistoryTotal関数の使用例

OrdersHistoryTotal関数は非常にシンプルで、引数を取らずに完了した注文の総数を整数で返します。

完了した注文の基本情報を表示する例

void OnStart()
{
    // 完了した注文総数を取得
    int totalHistory = OrdersHistoryTotal();

    // 完了した注文総数を表示
    Print("完了した注文総数: ", totalHistory);

    // 各完了した注文の基本情報を表示
    for(int i = 0; i < totalHistory; i++)
    {
        if(OrderSelect(i, SELECT_BY_POS, MODE_HISTORY)) // 完了した注文を選択
        {
            // 注文情報の表示
            Print("注文 #", OrderTicket(), ": ", OrderType(), " ", NormalizeDouble(OrderLots(), 2), " ロット ", OrderSymbol(), " at ", NormalizeDouble(OrderOpenPrice(), 5), " Closed at ", NormalizeDouble(OrderClosePrice(), 5));
        }
    }
}

この例では、OrdersHistoryTotalを使用して完了した注文の総数を取得し、その後でOrderSelect関数を使って各注文にアクセスし、注文の基本情報を表示しています。

注意点

• 注文の選択: OrderSelect関数を使用して特定の注文を選択する際には、第二引数にSELECT_BY_POSを、第三引数にMODE_HISTORYを指定することで、完了した注文のリストから注文を選択します。
• 履歴データの利用: 完了した注文の履歴は、トレードの分析や戦略の改善、またはレポート作成に有用な情報を提供します。例えば、特定の期間における成功した取引と失敗した取引の割合を計算することができます。
• 履歴データの更新: MT4では、特定の条件下で履歴データが自動的に更新されることがあります。たとえば、ブローカーによっては、データの保持期間に制限がある場合があります。また、履歴データはMT4プラットフォームの「履歴センター」から手動で更新することも可能です。
• エラーハンドリング: OrderSelect関数が失敗（falseを返す）した場合のエラーハンドリングを適切に行うことが重要です。失敗の原因を特定するにはGetLastError関数を使用します。

OrdersHistoryTotal関数とこれに関連する注文操作関数を理解し、適切に使用することで、EAやスクリプトでの過去の取引データの分析や管理が容易になります。