MQL4(MT4) iMFIの使い方

iMFI関数は、MetaTrader 4 (MT4) プラットフォームのMQL4言語で使用される、マネーフローインデックス (Money Flow Index, MFI) の値を計算します。MFIはボリュームベースのオシレーターで、価格と取引量のデータを組み合わせて市場のオーバーバイトまたはオーバーソールドの状態を分析します。この指標は、買い圧力と売り圧力のバランスを測定し、価格の逆転の可能性を示唆することがあります。

関数の基本形式

double iMFI(
   string symbol,     // シンボル名
   int timeframe,     // 時間枠
   int period,        // 平均化期間
   int shift          // シフト
);

• symbol: 分析したい通貨ペアまたは市場のシンボル。
• timeframe: 使用する時間枠。
• period: MFIを計算するための平均化期間。
• shift: 指定したバーからのシフト量。0は最新のバーを指します。

使用例

EURUSDの1時間足で、14期間のマネーフローインデックスの最新バーの値を取得する例を示します。

double mfiValue = iMFI("EURUSD", PERIOD_H1, 14, 0);

Print("The MFI value of the latest bar is: ", mfiValue);

注意点

• データの利用可能性: 指定したシンボルと時間枠でのデータがMT4クライアントにダウンロードされていることを確認してください。データが不足している場合、正確な計算結果を得ることができません。
• 期間の適切な選択: MFIの感度は、計算に使用する期間に依存します。期間が短すぎるとノイズが多くなり、長すぎると重要な市場の変化に遅れをとることがあります。
• オーバーバイト/オーバーソールドレベルの解釈: MFIが80以上で市場がオーバーバイト、20以下でオーバーソールドと見なされることが一般的です。しかし、これらのレベルは絶対的なものではなく、市場の状況に応じて柔軟に解釈する必要があります。
• トレンドとの組み合わせ: MFIはトレンドフォロー指標ではないため、トレンド方向の指標や分析と組み合わせて使用することで、より効果的な取引判断が可能になります。
• シフトの活用: shiftパラメータを調整することで、過去のデータポイントに対するMFIの値を分析することができます。これにより、過去の市場の状態を理解し、将来の動きを予測する上で有用な情報を得ることができます。