MQL4(MT4) ObjectGetの使い方

ObjectGet関数は、MetaTrader 4 (MT4) プラットフォームのMQL4言語で、チャート上の特定のオブジェクトのプロパティ値を取得するために使用されます。この関数は主に数値型のプロパティ（例えば、オブジェクトの位置やサイズなど）を取得する際に役立ちます。

ObjectGet関数の使用法

double ObjectGet(
   string object_name,    // オブジェクト名
   int    index           // プロパティのインデックス
);

• object_name: プロパティ値を取得したいオブジェクトの名前です。
• index: 取得したいプロパティのインデックスです。このインデックスは、オブジェクトの種類によって異なり、例えばOBJPROP_X1（オブジェクトの開始位置のX座標）、OBJPROP_Y1（開始位置のY座標）などがあります。

使用例: オブジェクトの位置を取得

以下の例では、”MyLine”という名前のラインオブジェクトの開始位置（X1とY1）を取得し、それをコンソールに出力します。

void OnStart()
{
    // オブジェクト名
    string objectName = "MyLine";

    // X1の位置を取得
    double x1 = ObjectGet(objectName, OBJPROP_X1);
    // Y1の位置を取得
    double y1 = ObjectGet(objectName, OBJPROP_Y1);

    // 位置を出力
    Print("オブジェクト '", objectName, "' の開始位置: X1 = ", x1, ", Y1 = ", y1);
}

注意点

• オブジェクトの存在: ObjectGet関数を使用する前に、指定された名前のオブジェクトがチャート上に実際に存在していることを確認してください。存在しないオブジェクト名が指定された場合、この関数はエラーコードを返す可能性があります。
• インデックスの正確性: 取得したいプロパティに適切なインデックスを使用していることを確認してください。インデックスは、取得したいプロパティの種類によって異なります。
• 戻り値の確認: ObjectGet関数は、プロパティ値をdouble型で返します。この関数から得られる値が期待する範囲内であるか確認し、必要に応じてエラーハンドリングを行ってください。

ObjectGet関数を使用することで、プログラム的にチャート上のオブジェクトのプロパティ値を取得し、それに基づいてさらなる処理を行うことが可能です。